ボルネオF1生体。
ボルネオパリーオオクワガタ
Dorcus parryi

ボルネオ産
目標7cmオーバー

 今、一番人気の無いオオクワガタと言ったら、パリーと言う事になるのでしょうか。インドネシアに広く分布していますが棲息数は決して多いほうではありません。スマートすぎる大アゴと体型のせいでしょうか。そんな中でも人気があつまるのはクルビデンスに似た、大アゴがかなり湾曲しているジャワ産(リッツマエオオクワガタ)や羽に薄く筋があり、大アゴも他のパリーよりは迫力のあるミンダナオ産でしょう。その他のスマトラ、ボルネオ、スラウェシ(セレベス)、マレー等は形がソックリです しかし、スマトラ産は75ミリを超えるものもいたり、スラウェシ産も75ミリ前後と大型。マレー産は普通ですが、ボルネオ産はこの中で一番珍品です。ただ、5〜6センチと小型で、飼育下でも中々大きくなりません。
 標本は80年代にかなり入ってきましたが、高くて、中型でも2万弱したものです。生体は人気のあるジャワ、ミンダナオ、希少価値のボルネオをのぞくと特大個体でない限り、数千円程度の今がお買い得のクワガタです。

 
飼育は簡単で、マットに産卵木を半分埋めて、ペアリングをさせます。大体、オオクワガタと一緒です。成虫はオオクワガタ程長生きしませんので、野外採集物は早めのペアリングをしましょう。
 幼虫は強い方で、菌糸瓶で大きくなります。20〜22度位で十分育ちます。