写真は高雄懸六亀産F2生体8.59cm
シェンクリングオオクワガタ

Dorcus schenklingi

目標9cmオーバー

 台湾・中国に生息。ドルクス属ではグランディスやアンタエウスと並び最大級。8.8cm程度がギネスの様です。形はスラッと伸びた大アゴと中間に内歯、体の線も細いスリムな感じです。コクワガタの巨大版と言う人もいるようですが・・。
 昭和末期位の書籍では、最稀種となって、標本もかなりの高額でした。現在も採集は木のウロに入っている為、困難な様です。又、台湾では保護の対象になっているようです。ただし、個体数は台湾オオクワガタよりも、むしろ多いみたいで、日本国内ではあまり人気がなく、割高感はありません。 
(個人的には一番好きなオオクワガタですが・・)
 現在、ブリード物が主で、2〜10万程度です。野外物になると中型でも10万位の覚悟が必要かもしれません。

 成虫の寿命は案外短く、2年程度ですので注意が必要です。さらに成虫の雄は気が荒く あまり長時間ペアリングすると雌を殺す事もあるそうです。ペアリングは一週間以内を目安とし、警戒心が強いのでソ ッとしましょう。
 成虫は寒さ、暑さにはかなり強いのですが、幼虫は24度前後の温度で飼育しないと死亡するケースがあるそうで、温度管理が必要となります。
 菌糸瓶飼育で大きくなるみたいですが羽化不全の多い種類らしいので、水分過多や低温に十分、気をつけてください。