台湾桃園懸巴陵F1生体。
タイワンオオクワガタ
Dorcus grandis formosanus

台湾桃園懸巴陵産
目標8cmオーバー

 台湾固有種と思われていたタイワンオオクワガタも中国で発見されているようです。近隣ではグランディスオオクワガタも採れているとの事で、この2つの違いがあやふやになりそうです。もともとはDorcus Formosanusという固有種だったのですがグランディスが発見されてから、その一種という地位に格下げになってしまいました。
 最大で8センチ程度になるそうです。標本は高価ながら以前から入ってきました。台湾ではまだオオクワガタの採り方が判らなかった時代は台湾オオクワガタは割と普通種扱いで、シェンクリングオオクワガタは最稀種扱いでしたが、近年になり、採り方が判るとシェンクリングの方がかなり多い様です。
 現在では台湾の各産地は規制が多く、シェンクリングの様に保護されていないものの、もともと数が少ないので現地で飼育された物が入る事も多い様です。その様な中での採集は灯火採集がメインらしいです。
 価格は数千円〜2万円位ですが、今後急上昇も考えられます。
 さて、タイワンオオクワガタには2つの形がありGタイプ(グランディスタイプ。内歯が中間に位置する。)と、Cタイプ(クルビデンスタイプ。内歯が、大型になると上方に向く)と呼ばれています。
比較的小型ですと区別がつきません。同産地物又は同親でもこの2タイプが発生するようです。

 
飼育は簡単で、マットに産卵木を半分埋めて、ペアリングをさせます。大体、オオクワガタと一緒でグランディスのような難しさはありません。
 幼虫は強い方で、菌糸瓶で大きくなります。台湾産といっても特に暑くする事はなく、20度位でも十分育ちます。