山梨へ遠征したけれど
私が大学生の頃、山梨県へオオクワ採集に行きました。バイトで貯めた10万持って普通列車で行こうと計画し、「青春18キップ」なるものを購入。これは普通列車でその日の内ならばどこまでも乗り放題という大変お得な切符。早朝に札幌を出発し、函館で青函連絡船と順調でしたが八戸で時間切れ。駅で始発を待とうとしましたが、無情にも外へ・・・。1月に東北で野宿はキツイっす。おまけに野犬にも襲われ・・・。1週間滞在した山梨県韮崎市での採集結果はコクワ1ペアでした・・・。

添加物は程々に
自分で怪しげな調合をして作ったマット。皆さんも経験御ありでしょう。クロレラ、霊芝、市販添加剤と色々試した結果、ついに死亡させてしまいました。その添加物名は「アガリクス」。腐ったのか死体さえ発見できず。かなり高額なのですが死亡率は大変高く、絶対使用してはいけない物です。こんどはキトサンに・・・。

価値なんて変わるもの
「標本は生体より高し。」結構言えてます。「クワガタブームの中のクワガタはバブルみたいで値があって無いような物。」よくある事です。15年位前、北海道で「サークルクワガタ」を開いた頃、外産標本収集に熱中していました。マンデブラリスフタマタは皆の憧れの的で標本で10センチあれば8万はしたでしょうか。ローゼンベルギオオゴンオニ(マレー・スマトラ・ボルネオの中でも)、シェンクリングオオクワと並び、当時の評価は「最稀種」。逆にマレー産アンタェウスなんかはタイ産に比べ半額以下。生体では10万で買った北朝鮮ビノ、たった6センチも無い小さなペアですがそこは「北朝鮮」。インパクト大。次の月、別のショップで数千円で売られていました・・・。

成虫なりたてに御注意
グランディスオオクワ♂(7.8cm)・♀のF1を7万で購入。さっそくペアリング。1週間目、すこぶる元気。2週目、無事。3週目、♀の左羽に大穴発見。さらに2日後、バラバラになっていました。雌の体格も大きかっただけに残念。原因は成虫になってすぐペアリングした事らしい。「させぬなら殺してしまえホトトギス」てな感じでしょうか?深く反省。

餌換えはこまめに
トラキクスヒラタのペア、天然物を購入。雄は小さかったが雌は大変大きく、5センチは軽くオーバーしていそう。なにしろこのペアはとにかく大食い。1週間で60グラムと16グラムのゼリーをほぼ完食。仕事が忙しく、餌がえを2週間怠ってケースを開けた瞬間、絶句。雌は見るも無残な姿に・・・。死後は標本にしようと思っていたが、出来そうに無い。しかし、彼女は沢山の子孫を残してくれました。

割り出しもこまめに
割り出しの時期って難しいですね。某所で買った産卵木にはコメツキやキマワリが一杯発生。かなりの幼虫が被害にあった模様。それ以来煮沸して使っています。遅かったり、見落としたりすると木がボロボロに割れ、中から黒ずんだ3令幼虫の死体が・・・。こういうのに限ってかなりのビッグサイズだったりします。

可哀相な羽化不全
マレーアンタエウスの羽化の時期が来て喜んだのも束の間、孵るのは雌ばかり。3令幼虫から判別して雄は2匹。大きい方は蛹になる前の瓶の移し替えで細菌がついたのか病死。小さい方(といってもこちらも特大)は無事蛹化。でかい。80ミリは堅い。と思ったら羽化不全。原因はここをクリックして下さい。とにかくガッカリ。誰か雄を譲ってくれませんか?。トホホ。

北海道でオオクワガタ?
 生まれてこの方北海道内以外に住んだ事の無い私。子供の頃に比べると土地開発が進み、個体数も激減してしまったクワガタ達。幼い時の記憶ではオオクワガタらしき物も採れたような・・・。最近では野幌の森林公園や道南の厚沢部で採れた報告があり、早速厚沢部へ。しかし、あまりにも広い土地と熊が怖くて結局ノコギリクワガタのみの記録でした。

ネパールアンタェウス羽化するも・・・
 1令幼虫3匹セットで8万円。ただし、シリアルカード付の正真正銘のネパールアンテF1。3匹もいるから、1ペアぐらいは出来るだろうと高をくくっていたら、無事3匹共羽化、すべて雄。ペアリングする為、同産地の雌のみを探したら、1匹8万円!!。高い〜。

マレーアンタェウスにも・・・
 1令幼虫が1匹2万円もしたマレーキャメロン産アンテF1。思い切って6匹も購入。3匹雌。1匹とてつもなく大きい雄の幼虫(たぶん羽化すれば8.5センチ)は蛹化直前に病死。それよりちょっと小さかった雄は羽化するも羽化不全(8センチ)。残った幼虫は小さく雌だと諦めて、シリアルカード付同産地F1成虫ペア(高い!)を購入した後に蛹になりました。容器がプラスチックの為、よく見えませんが、これは雄に間違え無い・・・。あ〜あ。

クワガタ販売儲かりまっか?
 国内、外国産クワガタの標本収集の時代は支出が少なく良かったですけど、生体はお金がかかりすぎ。日本の業者のクワガタ高すぎ。菌糸瓶もマットも産卵木も天然水もみ〜んな高すぎ。私は年数百万の支出のクワガタ貧乏人です。所詮、趣味の世界のワールドインセクト北海道のクワガタは儲け無しの赤字価格。きっと利益があがるのは外国から安く輸入できるルートをもっていたり、飼育用品を製造できる業者なのでしょうね。趣味のブリーディングで増えた個体を販売するだけでは黒字は厳しいかも。