マレーキャメロン産野外採集品標本73ミリ
モーレンカンプオオゴンオニクワガタ

Allotopus moellenkampi moseri
マレー キャメロンハイランド産
目標8.0cmオーバー

 昔のクワガタファンの憧れであったオオゴンオニクワガタ。かつて標本として入荷されるのは、もっぱらマレー産でした。ジャワ産に比べると艶消し黄金色という感じで、少しスマートな感じです。現在ではジャワ、マレー、スマトラ、ボルネオ、タイの順で入荷数が多く、最近の現地の開発工事の影響で減少し、価格も3万前後する場合もあります。
 ギネスは82ミリですが、80ミリオーバーはジャワ産より少なく、入手は大変困難で、75以上の物も中々出回りません。
 棲息地は1500m以上の山でカシや籐の樹液を吸い、灯火採集で捕まえる様です。水に濡れると黄金色が黒ずみますが、乾くと、元の黄金色に戻る不思議なクワガタです。

 成虫の飼育は比較的簡単で飼育温度を高すぎない様(20度程度)と加湿過ぎない様に注意すれば半年からら1年程度生きるようです。餌は虫用ゼリーで十分ですが、大食いなので切らさない事です。
 飼育環境が悪いとケース内でブンブン飛びます。オスメス一緒に飼っても問題は無いですが、相性が悪いと落ち着きが無くなります。ブリーダー泣かせのクワガタとして有名で、ブリーディング物が売りに出ている事は見た事がありません。しかし、産卵はなんとかなるようで、マットは添加剤入りの物で産卵木を半分以上埋め込みます。産卵木としては、クヌギは駄目で、エノキ、カシが良いようです。最近はコナラベースの霊芝材が良い結果が出ていますニジイロクワガタもそうなのですが、産卵木はしっかり加湿したほうが良いらしく、野外でもそのような朽木に生む様です。
 幼虫は行動範囲が広く、予め大きな瓶に添加剤入りマットで飼育します。菌糸瓶は相性が悪いとの事です。私は自作の怪しいマットで実験飼育中です。