ジャワ西部野外採集個体。72ミリ雄。実物はもっと黄金色です。
ローゼンベルギオオゴンオニクワガタ

Allotopus rosenbergi
ジャワ島西部産
目標8.0cmオーバー

 昔のクワガタファンの憧れであったオオゴンオニクワガタ。20年程前の本ではジャワ産が最稀種と記述されており、標本として入荷されるのは、もっぱらマレー産でした。他の産地の物と比べると、一際黄金色が輝いています。大アゴの形も違うようです。現在ではジャワ、マレー、スマトラ、ボルネオ、タイの順で入荷数が多く、当然最も安価なのが本種です。ただしオオゴンオニ最大も本種で、ギネスは84ミリもあるそうです。15年前では標本で70ミリの個体でも5万(マレー3万)はしたジャワローゼンもペアで2〜3万程度のようです。ただし、80ミリオーバーが売りに出ることは無い様です。(標本では見ますが)
 棲息地は1500m以上の山でカシや籐の樹液を吸い、灯火採集で捕まえる様です。水に濡れると黄金色が黒ずみますが、乾くと、元の黄金色に戻る不思議なクワガタです。

 成虫の飼育は比較的簡単で飼育温度を高すぎない様(20度程度)と加湿過ぎない様に注意すれば半年からら1年程度生きるようです。餌は虫用ゼリーで十分ですが、大食いなのできらさない事です。
 尚、飼育環境が悪いとケース内でブンブン飛びます。オスメス一緒に飼っても問題は無いですが、相性が悪いと落ち着きが無くなります。ブリーダー泣かせのクワガタとして有名で、ブリーディング物が売りに出ている事は見た事がありません。しかし、産卵はなんとかなるようで、マットは添加剤入りの物で、産卵木を半分以上埋め込みます。産卵木としては、クヌギは駄目で、エノキ、カシが良いようです。最近はコナラベースの霊芝材が良い結果が出ています。ニジイロクワガタもそうなのですが、産卵木はしっかり加湿したほうが良いらしく、野外でもそのような朽木に生む様です。さらに幼虫は行動範囲が広く、予め大きな瓶に添加剤入りマットで飼育します。菌糸瓶は相性が悪いとの事です。
 私は自作の怪しいマットで実験飼育中です。