W・F0・F1…て何ですか?
A1 血の濃さというべきか累代を表しているようです。世間ではあまり血が濃いと奇形発生や大型になりにくいと言われている様です。店によって解釈が微妙に違っているようです。私はWは自然界での成虫採集品(野外物・ワイルド)、F0は自然界での幼虫採集品、F1はそれらの子供、F2はそれらの孫、と解釈しております。尚、飼育物同士でも血筋の違う親を掛合せて生まれた子供はF1としております。(元を辿って同じ親だと違う事になりますので、親が判明するF1物迄を使用します。)

Q2 野外品(ワイルド)は販売しないのですか?
A2 私は販売がメインではなく、あくまで趣味でやっております。ですから現地から直接野外物を仕入れるルート等は知るすべもなく、ショップで野外品を購入しブリーディングしているのでしばらくは販売予定はありません。
ただ利点として、寿命がわかるので管理が簡単ですし、菌糸瓶飼育では野外品の子供より、菌糸瓶飼育で育った成虫を種親とした方が良い成績が出るようです。秘伝のマットも良い感じです。私の拘りはあくまでギネス個体の作出。ですからブリーディングに拘っていきたいと思っています。

Q3 購入した生体が餌も食べず、マットに潜ってばかりいるので心配
A3 種類にもよりますが、成虫になったばかりの個体は1〜2ヶ月は幼虫時代に蓄えた栄養で餌を食べないようです。ただし、ある程度の湿気は必要だと思います。私は一応、食べなくても餌をセットしています。

Q4 ペアリング時期はいつ?
A4 成熟するには成虫の寿命や季節が関係あるようです。オオクワガタ系は長寿の為か、最低3〜4ヶ月はかかるようです。グランディスオオクワガタ等は時期も関係あるのか、生まないときは全く生みません。それどころかずっと一緒に飼育すると雄に殺される可能性もあります。ヒラタクワガタ系も同様ですが、より雄の気が荒いので注意が必要です。ただし、成虫になって寿命が短い種類は恐らくもっと早く成熟すると思います。

Q5 届いたけれど死んでいるのでは?
A5 低温下におかれた生体は死んだ様な格好をして全く動かない事がよくあります。まずは室温に3〜4時間、あるいは半日位そっとしておいて下さい。その際、決して急速に暖めないで下さい。殆どの場合、少しづつ動きだします。動き出してからも少し弱っているようでしたら人間の栄養ドリンクを与えてみると元気になる個体もいるようです。

Q6 飼育温度は20〜25度位?
A6 これも種類によりますが、外国は暑いからと思って飼育すると死んでしまうかもしれません。特にエラフスホソアカクワガタやモンタネルスホソアカクワガタは20度もあれば死んでしまうかも。他にインペラトールホソアカクワガタやトラキクスヒラタクワガタも暑さには弱いと思われます。逆にシェンクリングオオクワガタの幼虫には24度程度必要な様です。(成虫は大丈夫です。)

Q7 標本にしたいので死骸を軟化したい
A7 薬品を使ったり、ばらして筋を切ったりする方法もあるようですが、大抵の場合、お湯で煮るか、タッパに水と綿を入れ、一週間ほど浸けて置けば軟化するようです。

Q8 標本が壊れた!!
A8 瞬間接着剤を使って直す強者もいるようですが、失敗すると他も破損しかねないですし、量が多いと白い粉がふいたようになるので、木工用ボンドが無難でしょう。乾くと透明になりますし、化粧用に薄く塗って乾いたら剥がすみたいです。なにより失敗してもお湯に浸ければ元通り。

Q9 発酵マットの交換時期は?
A9 発酵マットは使い続けると虫に有害なバクテリアが繁殖するようです。容器の大きさによっても変わりますが、だいたい2〜3ヶ月を目安に交換すると大丈夫だと思います。ただし、マットの成分は一定にしないと食べなくなったり、最悪死亡するケースもあるようです。

Q10 羽化不全について
A10 羽化不全とは蛹から成虫に羽化する時に、なんらかの要因で羽化が上手くいかず、羽などが変形したり、死亡する事を言います。私の所では1匹しかいない特大マレーアンタエウスが羽化不全で大変残念でした。写真を載せます。原因としては、瓶の下方で蛹室が作られた場合に、羽化数日前から出される体液が粘りついて羽が伸びきらなかったり、起き上がれずに死亡するみたいです。対策は、瓶を逆さまに
したり、蛹室が崩れていた場合等は人工蛹室(オアシス等をもちいて)を作ると良い様です。

Q11 ダニがいっぱい!
A11 飼育ケースの中は適度な湿気と温度でダニの恰好の住処。野外採集物の雄に特によくつくようです。不思議と雌や飼育物、死骸にはあまりつかず、成虫にもあまり影響がないようですが、幼虫への影響や見た感じもあまり気持ちよいものとはいえません。成虫についたダニは歯ブラシ等で擦りながら水洗いすればとれるようですが、出来れば最初から発生を抑えたいもの。木炭を買って粉砕してマットに混ぜましょう。月1回、おこなえばかなり抑えられます。生体にも影響ないようですよ。