オオヒラタクワガタと言っても、日本のヒラタク
ワガタ達も、この仲間なのですから、かなりの亜種
に別れると思います。その中で最大級がこのパラワ
ン産。重量、幅等ではもしかするとスマトラ産〈ちなみにギネスは１０２ミリ、標本価格１００万以上との事）等に負けるのかもしれませんが、体長では文句なし。ギネスは１１cmだそうで、ここまでのは手に入れるのは無理かもしれませんが、１０．５cm位なら結構、売りに出ているので驚きです。顎が長いのではさむ力が弱そうに見えますが、大変強く、噛まれたら出血大サービスになるかもしれません。ボルネオ産もパラワンに似ています。
　スーマトでとにかく大きいクワガタが好きな人はコレ、迫力で大きいクワガタ好きな人はスマトラ、中間でマレーといった所でしょうか。飼育は容易で初心者向きです。

　飼育温度は２４度前後で問題無いと思います。オ
スの気性は大変荒く、餌替えする時も、アゴを広げ
隙あらば噛もうと構えています。こんな具合ですか
らペアリングも細心の注意が必要です。見ている所
で交尾させたり、アゴにクッションをつける人もい
るようです。とにかく、長いペアリングはメスを失
う確立が高いので注意しましょう。
　幼虫は大変大きくなるので、大きな瓶で飼育して下さい。発酵マットと菌糸瓶ではあまり差がないように思います。ただ、どうもヒラタクワガタは菌糸瓶はあまり得意では無いように思えます。出来ればマットが無難かと思います。