野外採集生体6.2cm・ダニを取る為、水かけました。
トラキクスヒラタクワガタ

Dorcus thoracicus
ボルネオ サバ産
目標8.5cmオーバー
2001年最大 84ミリ 目標未達成

 確か私が標本収集をしていた頃、オオズヒラタはスマトラ、ジャワ、ボルネオに3種いたという記憶ありいつの間にか、学名で呼ばれるようになったのですね。
 このアルキデス、ユーリファルケス、トラキクスのでは本種が1番少ないらしく、他2種と比べても随分値が高いようです。
 大きさはこの中では中間で、最大9cm程度になるそうです。本種の特徴として小さな個体でもアルキデスやユーリファルケスにあるような短歯型は無く、すべて長歯型という事が挙げられます。頭でっかちなのでオオズという名が付いたのでしょう。標高の高い所に棲息するらしく、暑さにはあまり強くないみたいです。
 市場価格では野外物で中型でも2〜5万位もするみたいです。(標本もかなり高価)

 飼育は温度を低めに(20度前後)で良いと思います。オスの気性は少し激しい方なので、メスとの相性が悪いと殺してしまうこともあります。産卵は大きめの産卵木にしますが、マットにも生む事があります。
 幼虫はマットでも菌糸瓶でも成長にあまり差がありませんでした。なお、菌糸瓶によっては相性の悪い物(ファクトリーはOKでした)もあるみたいなので、出来ればマット飼育が無難でしょう。幼虫は他種のクワガタより、幅が太い印象があります。大きくなるので、2リットル瓶以上を用意して下さい